昇段レポート
この度は昇段審査の機会を与えていただき、ありがとうございました。
今振り返えると、入門当初は拳立て十回ほどで拳がすり切れて、ひ弱だった自分が思い出されます。
空手が好きでこれまで続けてきましたが、特に何かに挑戦することもなく、いたずらに時を重ねてしまった様な気がします。常に心の中に弱い自分がいて、戦おうともせず、それでもあきらめたくない自分がいて、やるせない気持ちもどこかありました。
この様な軟弱な自分に黒帯を締める資格などあるのかと思っていましたが、今回、阿部先生、石井先輩の助言をいただき、昇段審査挑戦へと、どうにか自分を、奮い立たせることができました。
昇段審査に向けての稽古にあたっては、阿部先生が、三ヶ月前より日曜稽古の場をつくってくださったおかげで充実した稽古をさせていただくことができました。
稽古に付き合ってくださった渡辺先輩、賢一先輩、丹野さん、西野さん、千葉さん、ありがとうございました。
それから、お忙しい中、十人組手のために駆けつけてくださった仙台の先輩方、本当にありがとうございました。
自分も負けてはいられないと、心奮わせてくれた、佐藤智浩君にも感謝しなければなりません。
「空手の道は人の道」という歌の文句がありましたが、昇段審査を終えた今、まさしくそう思います。
空手は単に人を倒すためだけの修行ではなく、人生そのものの修業なんだという実感がわいてきました。
礼儀礼節を学び、人を思いやり、弱い自分と真向から向き合い、また、一人よがりにならず、常に他人あっての自分なんだという謙虚な心を忘れてはいけないと、感じられるようになりました。
またそれが良い形でこれからの組手にも反映されればと思います。
年齢的にも下り坂になってはきましたが、薄い紙を一枚一枚はり重ねるがごとく、これからも自分なりに日々の努力を重ねていきたいと思います。
最後に、出稽古にうかがう度にきめ細かなご指導をしてくださる金田師範に、心から御礼申し上げます。
金田師範が常日頃からおっしゃっている「最後まであきらめない」という気持ちを、大切にして、空手の修行、人生の修業に精進して参りたいと思います。押忍
宮城支部
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