初志貫徹
この度、昇段審査を受審させて頂き、また昇段をお許し頂き有難うございました。
私は、学生の頃より空手を学びたいと思いつつ、大学卒業まで水泳選手として部活動をしておりました。
その後、社会に出て20数年が経過し、運動不足による肥満、健康障害、体力の衰えを感じまして、1999年7月46歳で入門させて頂くことになりました。
入門当初、気力は若いころのままでしたが、いざ稽古に参加させて頂くと筋力の衰え、体全体の柔軟性・持久力の無さを痛感し、少しでも早く当時の現役時代の体に近づけるべく、ウェイトトレーニングジムにも通い始めました。
それから暫くして、気がつけば長年のジム通いによる筋トレで、ボディビルダー並みの体つきとなり、空手から道を逸れて違う方向を向いてしまっていました。
その後、高重量による筋トレ(スミスマシンによる160kg荷重カーフレイズトレーニング)の最中に、自身の不注意から両足首を同時に骨折してしまいました。
日常生活での不安を思うと「これで終わった」と思いました。
根っからの筋肉バカで周りから「年を考えてくださいよ」とよく言われていましたが、怪我をして初めて人の言葉に素直に反応し、その時に何らかの暗示を与えてくれているのだなあと思うように悔い改めました。
気がつけば既に13年もの年月が経過し、怪我から完全に復帰後空手稽古に軌道修正をし、2年先を見据えて初志を貫徹する思いで稽古に取り組むようにしました。
稽古日以外に自主トレとし、て低重量による部位別筋トレを週5日(1日2時間程度でレップス重視)、持久力アップを目指して週1日は自重によるスクワットを50回10セット、週3日はランニング20分・エアロバイク20分を必ずこなすことを日課としまた、審査日の3ヶ月前からは根っからの筋肉バカが抜けきらず、週3日は連続300回のスクワット(自重)と拳立て100回、サンドバックトレーニング2分間10セットを追加でこなすようにしました。
審査の日が近付くにつれ、日常の体調管理を第一に考えながら、やり残しのないように常々行動するようにしました。
審査の前に諸先輩方から「悔いの残らないように受審して下さい」と言われ、「全てを出し切ります」と返答し自身を鼓舞いたしました。
審査は、基本、移動、補強、型へと進み、最後の組手となりました。
自分から先に攻撃をし続ける組手を心がけていましたが、3人目が終了した時点で極度の緊張と熱気のためか息があがり、10人組手を完遂できるのかと先が見えずの状態になってしまいました。
7人目が終了したときに松田指導員から「あと3人」の声をかけて頂き、水分補給で再び復活。
前へ前へと自身に言い聞かせつつ何とか「終了」の声を聞くことができました。
今回の昇段は、黒岡師範より私に「今後も精進、努力をして下さい。」との思いをこめて頂いたものと考えております。
これからは、新極真会の黒帯に恥じぬよう、また自分で限界を作ってあきらめることなく「努力をすれば必ず道は開ける。」、「継続は力なり。」を念頭に日々精進、努力をしていきたいと思います。
最後になりましたが、黒岡師範はじめ、諸先輩方、道場生の方々、本当に有難うございました。
今後ともご指導のほど、宜しくお願い致します。
和歌山支部
支部長/責任者:黒岡八寿裕
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