この度は、昇段審査を受審・昇段させて頂き誠にありがとうございました。
自分がカラテを始めたきっかけは、高校生二年生の時に遡ります。
当時は只々本当に格闘技が好きで、ずっと強さに憧れていたのを思い出します。
今でこそ一昔前の格闘技ブームの影響で、キックボクシングのジムや柔術・総合格闘技のジムが沢山通いやすいところに出来ましたが、その当時のそういった格闘技らしいものと言えば、ボクシング・プロレス・空手くらいしか無かったように思えます。
その中でもカラテは、特に極真空手は高校生当時の自分たちの周りでも、僅かながら経験者や道場に通っている人もいて、一番身近にありました。
とは言ったものの、当時の極真カラテのイメージはとても怖く厳しいイメージしかなく、何も取り柄の無い自分にとってはとても敷居の高いものでした。
まだその時は千葉に、特に家の近くには道場は無く、探してやっと見つけたのが小仲代にある道場でした。
見学に行くと、指導員の方の厳しい号令と、道場生の方の「セイヤッ!」と指導員の先生の号令にも負けない力強い気合が聞こえてきたのを今でも鮮明に覚えています。
その時に、現・新極真会の奥村幸一師範や他の方々に初めてお会いしました。
自分がまだ17歳位だったので奥村師範は35歳位でした。
体はとても大きく、動きも機敏で恰幅がいい感じで、中・高校生の自分が思い描いていた空手家そのもののイメージでした。
自分が青帯の時に、一般稽古の組手で何度か組手をしていただいた時に、「思い切り打ってこいっ!」と奥村師範が仰って何発突きや蹴りを打ち込んでも全く効いていなくて、まるでゴムタイヤを叩いている様な感覚だったのを、今でも昨日の事のように覚えています。
その後、組手の終了間際に師範の下突きをもらい、一発で道場の床板に倒れ込んで息が出来なかったのを記憶しています。
稽古が終わった後に、自分に声を優しく掛けていただき、その後も何度倒れても稽古によく行ったのを忘れません。
師範の人柄がなかったら、道場に通うのを諦めていたかもしれません。
それから暫くして、専門学校に通い始め勉強が忙しくなり、だんだんと道場に行かなくなって、気付いた時には全く通わなくなっていました。
専門学校を卒業して空手から離れていた時期があり、20歳位の時に再度カラテがやりたいと思い、極真会館千葉北支部(松井派)に入門しました。
そこで稽古を重ね、25・6歳の時に指導員として勤め、稲毛道場責任者・様々な大会イベントに従事、その後30歳位の時に退会し後に、その時にお世話になった先輩と独立、その後、その道場を引き継ぐかたちで今に至りました。
他流派からの移籍という形にも関わらず、昇段審査を受審・昇段させて頂くことに誠に感謝しています。
組織は違えど、空手を習い始めた頃の先輩方と又当時と同じように汗を流せると思うと本当に感無量です。
自分にとっては、空手を始めた当時と同じ様な気持ちで、まさに「原点回帰」のつもりで頑張っていきたいと思います。
そしてこれからは、「新極真会」の黒帯に相応しい実力・立ち振る舞い・覇気を示せる様に、恥ずかしくないように稽古に励んでいきたいと思います。
まだまだ至らない所ばかりの自分ですが、道場生の方々・諸先輩方のお世話になる事もあるとは思いますが、よろしくお願いします。
最後になりますが、昇段に尽力していただいた奥村師範・諸先輩や道場生の方々誠にありがとうございました。押忍
千葉南支部
支部長/責任者:奥村幸一
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