2016年1月10日、新極真会白河道場で、新年の鏡開き稽古が行われました。
私は、3年半日本に住んでいるカナダ人ですが、私にとって白河道場の鏡開き稽古は、日本文化を理解して学ぶことができる素晴らしいイベントです。実は、私が、初めて体験した鏡開き稽古は、2014年1月の白河道場の稽古でした。
その頃は、まだ日本人の集まりに参加しようとしていませんでした。
日本語は下手だし、生まれつきの内気のせいで、もう1年以上も白河に住んでいるのに、地域社会に入って日本人と知り合うことも、全然できませんでした。
しかし、そのイベントで、私は、初めて杵を振るって、手作りの田舎のお雑煮を味わいました。
外国人なのに、皆に温かく歓迎してもらいました。
幸運なことに、皆さんに温かく受け入れてもらい、本当に行って良かったなあと感動し、それから私は、もっと地域社会にも入っていこうと勇気が出たのです。(その後で、私はすぐに白河道場に入門することを決心しました)。
だから私は、白河道場の鏡開き稽古を、特別に大切に思っています。
白河道場の鏡開き稽古は、とても人気があります。
道場の生徒達やその家族に加えて、遠い御茶ノ水から来た生徒達や友人など、たくさんの人が参加しました。
でも、そのおかげで少し大変でした。
例えば、パーティの前に、生徒全員で短い稽古をするのですが、道場には、生徒達みんな合わせると60人程もいました。
稽古の間、道場の窓は曇って、ヒーターを切っていたのに、夏のように蒸し暑くなりました。
それに、道場がとても混んでいたので、普段の稽古ができません。
そのかわりに、私達は200回も回し蹴りをさせられたのです。
それは、凄く大変でした。
1、2回止めそうになりましたが、生徒全員が頑張っているのを見たら、よろけながらも、続けることが出来ました。
それを思い出すと、太ももが今でもちょっと痛みます。
しかし、いったんパーティが始まったら、元気に盛り上がりました。
いつも通り、全員が、杵を振るって餅つきに参加させてもらいました。
今年は、自分で杵を振るっただけではなく、小さい子供の餅つきを手伝って上げました。
それから、毎年と同じように、お雑煮や焼いた魚という家庭料理を味わいました。
飲み物もいっぱいでした。
実は、滝嶋先生は、パーティの間中、大きな樽酒を運んで、道場のお客さん達にお酒をよそってくれました。
その間ずっと、友達は楽しく歓談し、子供達は笑いながら遊んでいました。
日本にいるのに、私はその食事がカナダ・デーのバーベキューのように感じました。
日本に居ながらも、自分の家に居るようなアットホームな気持ちになり感動しました。
会の終わり頃には、サプライズのお客様がありました。
伝統の「タコ八郎ゲーム」の後で、急に変な知らない人が現れたのです。
その人は、ブーメランと派手な白黒仮面以外、裸でした。
彼は、恐ろしいルチャドルに似ていました。
狂人のように跳躍して踊りながら、道場に入ってきたのです。
私たちは、この人に催眠術をかけられました。
彼の命令に従わなければなりません。
まずは、中学生の生徒達に道場を掃除させ、それから、もっと稽古をさせました。
その間ずっと、ヘンな踊りを続けていました。
(冗談はさておき、日本人は真面目だと評判ですが、本当はとても面白いと思いました。カナダ人より面白いかも!)
結局、クレージールチャドルが姿を消した後、2次会はおわりました。
今年も、いつもと同じように、白河道場の仲間達が集まって、心のこもった素晴らしい新年会をすることができました。
カナダ人に自分の日本の経験を語る時は、このイベントについて話すつもりです。
滝嶋先生と白河道場の手伝った人の皆様、どうもありがとうございました。
(白河道場 カフカ・ジェルミー)
ぼくは、今回の鏡開きであらためて道場から学べたことがあります。
道場だけでなく、先ぱい方からも、学べました。
まず、道場の活気が必要だということを学べました。
けいこの時だけでなく、もちつきのときも。
けいこの時には気合、もち付き時ははく力などです。
特に先ぱい方は、もちが天井まで勢い良くはね上がるくらいの活気でもちをつきます。
しまいには、もちが天井についたままのもあるくらいです。
次に、強さが必要だということが分かりました。
下の帯がつかれたり、へばってきても上の帯の人があきらめさせずに、引っぱっていくような強さが大切だと思いました。
なので、今年は、これで学んだことを大切に、気合と強さを中心に技をみがいていきたいです。(大野基・小学6年)
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