還暦前の挑戦
この度は昇段審査を受けさせていただき、また昇段をお許しいただき誠にありがとうございました。
二〇一五年ドリームカップに出場した帰りに内藤師範より電話で、来年昇段審査を考えていますので、今日から審査に向けて調整し稽古に励んでいって下さいとの連絡をいただきました。
未熟な自分が参段なんて、まだ実力的にも先の事だと思っていましたが、その機会を与えてくださるという内藤師範のご厚意に感謝し、それに答えられるように頑張ろうと決意しました。
それから全関東大会、ドリームフェスティバル国際大会と試合に出場し、あっという間に一年が過ぎ、気がつけば審査まであと一ヶ月と迫っていました。
それからは、課題面である体力作りを中心にランニング、拳立て、スクワットと仕事の合間にも練習を重ね、身につけるようにしました。
また一番苦手な型では、内藤師範にマンツーマンの特別稽古で丁寧にご指導していただき、自分でも反復練習をすることにより修得することができました。
一週間前から緊張と不安の中、一四年ぶりに五十九歳で審査当日を迎えました。
基本、移動を終え、苦手な型に自分自身でも不安を抱いていたのですが、それ以上に納得できる内容ではありませんでした。
でも、体力の拳立て、スクワットでは、昇段受審者全員の気持ちや息が合った事と、また、自分自身も若手に負けられないとの気力で、規定回数をやり遂げることができました。
最後の三十人組手では全力を出し切り、悔いのないよう最後まで諦めずにやりきろうと心に決めて挑みました。
十五人目が過ぎた頃が一番きつく、攻撃ができず守りに入ってしまい自分の弱さを感じました。
それから二十人目あたりからは、不思議と体の力が抜け自然に動くようになり、激や声援の中、諦めることなく気持ちで成し遂げることができました。
最後の対戦相手を務めてくださった内藤師範の組手が終わると、空手を始め、嬉しかった事、辛い事や悔しい思い、様々な事が蘇り胸に熱いものがこみ上げ涙がでてきました。
無事審査を終えることができたのは、温かくアドバイスしてくださった内藤師範を始め、型の指導をしていただいた北原師範代、いつもより力強い拳で胸を貸していただいた長田師範代、そして、対戦相手の皆様、道場生、ご父兄の皆様からの熱い応援のおかげだと心から感謝しております。
これからもお許しいただいた段位に見合う実力が伴うよう努力し、南大阪支部の発展に微力ながら貢献できるよう日々精進していきたいと思います。
今後ともご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い致します。
最後に、今日まで陰で支えてくれた妻、忙しい中応援に駆けつけてくれた娘夫婦と孫達。
温かい家族に恵まれ本当に幸せです。
本当にありがとう。押忍
※こちらで掲載している昇級者氏名は、支部道場より頂いた昇級者データを参照しています。
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