この度は、参段昇段のお許しを頂き誠にありがとうございます。
想えば、小学生の頃に「虹をよぶ拳」と言う漫画から極真会館を知り、ウルトラマンや仮面ライダーに憧れる様に極真空手に想いを馳せ続けておりました。
生来、意気地のない私は極真空手に羨望の気持ちが有っても「やられる恐怖感」が強く大人になっても入門する事が出来ませんでした。
ある日、私の職場に極真空手の茶帯の先輩が転勤して来られ「凄いですね、極真空手は私の憧れです。」と言ったところ、「君もやらないか。」言われ、私は年齢的にも私ごときには無理だろうと言った時に「やれる時が旬な時、年齢ではない今やらないと一生出来ないよ。」と言われ、一年間先輩の手ほどきを受けて先輩の道場復帰と共に入門しました。
入門してからは、深谷師範の教えを頂き「中村、仕事だと思って稽古しろ。」と言う言葉が胸に響き、以来極真空手をする為に仕事をするのだと自分に言い聞かせて道場に通いました。
とは言え、道場の前まで行って急に腹が痛くなったり、妻と知り合って少し道場から足が遠くなったりしました。
しかし、子供が生まれその子に極真空手をやってほしいと思った時に、自分が道場でどんな存在じゃなければいけないのかを考えさせられました。
この様な私ですが、28年間いみじくも極真空手には「覚悟」を決めて向き合ってまいりました。
それは、驕り高ぶる事なく、怠る事なく、腐る事なく、稽古を貫き通せとの師範のご教授のおかげです。
それを胸に持ち続ける事によって、空手以外の人生の失敗も苦しみも悲しみもどうにか乗り越えて来る事が出来ました。
娘が生れた時に黒帯を取ると決めて、取得をしたのは息子が生れた半年後でした。
娘は退会してしまいましたが、お父さんの事は嫌いでも師範の事は大好きです。
息子は1級で高校を今年卒業ですが、師範と大佑指導員の事が大好きです。
妻は私の事を「間違いなく空手バカ」と言いますが、私の空手には全く興味がありません。
しかし、息子の試合には恥ずかしくなる程の声で応援をします。
そんな身近な人達に感謝をして、私の出来る事を精一杯やり通す事で新極真会秋田支部の発展のお役に立てるように頑張ります。
最後に、今回の審査で組手の相手と応援して下さった先輩、同輩、後輩と父兄の皆様に心から感謝をしてお礼申し上げます。押忍
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