この度は、昇段の機会を与えて頂きありがとうございます。
私が空手を始めたのは、20年前の当時30歳でした。
最初は、黒帯を取得するのは夢のような話で、とにかく10年は頑張ってみようと稽古を始めました。
それから徐々に自分の目標を作り頑張る日々でした。
元々器用な方ではなかったので、一歩一歩階段を上るような感じでした。
それから10年後、昇段審査のお話を頂き、入門当時「夢であった黒帯に」と必死に頑張ったことを思い出します。
その後、昇段審査が無事に終わり、初段を認めて頂いて間もなく父の病気が発覚し、空手を続けていくには厳しい状況になりました。
やっと黒帯になれたのにと、その時は思いました。
数か月後に父は亡くなり、自営をしているお店を守る為に空手を続けるどころではありませんでした。
自分自身も精神的に疲れ、ピリピリしておりましたが、道場の仲間も応援してくれ、黒岡師範からも「元気か?頑張れよ」とお電話を下さり励まされました。
それから数年後、少し落ち着いてきた頃、黒岡師範より御坊道場の「指導員として頑張ってくれないか?」との事で、現在まで指導員として頑張っておりました。
指導員としては、最初は慣れないことが多くて苦労も少なくはなかったが、空手を通じ色々と勉強させて頂きました。
父兄さんの調和、子供達との信頼関係、厳しすぎてもいけない、優しすぎてもいけない、うまく道場を一つにしていく事は、みんなの気持ちを裏切らない事。そんな日々を数年間続けておりましたら、黒岡師範より弐段に挑戦してみないかとお話を頂きました。
今の自分にそれだけの力はあるのかと自分自身葛藤がありました。
別の道場の方からも、私も弐段に挑戦するので一緒にやらないかとの事に背中を押され、今回挑戦する運びとなりました。
生涯最後になるであろう昇段審査。
悔いのない様に頑張ろうと思いましたが、審査に入ると自分の思う動きが出来なかったり、決して満足のいく内容ではありませんでしたが、最後までやり遂げることが出来ました。
これまで指導して下さいました黒岡師範、応援してくださいました皆様方、本当にありがとうございました。
今後も新極真会黒帯に恥じることのない様頑張って参ります。押忍
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