このたび昇段審査の機会をいただき、弐段に昇段することができました。
初段となってから約20年が経過し、気が付けば空手歴は来年で30年となります。
諸先輩方と比べたらまだまだですが、これを機にいままでの空手人生を少し振り返ってみたいと思います。
入門したのは大学1年生のときです。
大学の極真空手のサークルに入り、そのサークルがお世話になっていた木元道場に入門しました。
若く時間があったからでしょうか、大学時代が一番よく稽古していました。
真夏に汗だくになって稽古したことや、サークルの仲間と行った夏合宿は今ではよい思い出です。
大学卒業後はサラリーマンとして仕事に慣れるのに必死で、道場に通えない日々が続きました。
そうした時期に声をかけてくれたのが、大学の大先輩である国府田先輩でした。
先輩は別の道場に所属していたのですが、自宅が近かったことから自主練を一緒にやろうと声をかけてくださいました。
土日に自主練を先輩とご一緒させていただくうちにサラリーマン生活にも慣れ、自然と道場での稽古に戻ることができました。
あの時期に国府田先輩から自主練に誘ってもらえていなかったら空手を続けていなかったかもしれません。
その意味では先輩には感謝しかありません。
道場では毎週土曜日の稽古に参加しました。
そこで出会ったのが今でも一緒に稽古させていただいている横山先輩です。
横山先輩は全日本大会に出場するほどの実力者で、試合に向けて一緒に稽古したり、試合のセコンドにつかせてもらったことは本当によい思い出です。
道場外でも食事や小旅行などをご一緒させていただき、横山先輩なくしてはここまで長く空手を続けていられなかったと思います。
ここ最近20年余り毎週1回土曜日に道場に通い稽古する生活を続けています。
この20年の間には、若者や女子部の稽古生が多く賑わった時期もあれば、毎週2,3人しか稽古生が来ない寂しい時期もありました。
ここ数年、土曜日のクラスは私と同年代である40~50代、いわゆる「オヤジ」の稽古生で賑わっています。
試合志向で強さを求める人が多く、また、同じ世代で話も合うので、大変充実した稽古となっています。
年齢を重ねるごとに体力は落ちてきますが、このオヤジ仲間の存在は、確実に私が空手を続ける力となっています。
ありがたい限りです。
そして、今回の昇段審査ではこのオヤジ仲間の大勢が初段となりました。
一緒に稽古してきた仲間が努力を重ねて黒帯となったことは、自分の昇段以上に嬉しく感じました。
最後になりますが、長年ご指導いただき、昇段の機会をくださった木元先生に感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
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