思えば43年前、私が高校1年生の時、時代は空手ブーム真っ盛りでした。
その中でも極真空手は強さの憧れでしたので、迷いなく門をたたきました。
当時は準備運動がてらにいきなり組手で体を温めるというのは珍しくなく、ごく自然なルーティンみたいなものでした。
稽古はただただ厳しく想像を超えるものでした。
私が高校2年生の秋くらいには殆どの先輩達が道場に来なくなり、それでも夏の暑い時、冬の寒い時、常に鷲谷先輩の姿が有りました。
どんな時でも手を抜かない姿に必死に付いていったものでした。
そんな私も、仕事の都合で数年程道場を離れる事になってしまいました。
5年程して道場に戻っては来たものの、社会人になると殆ど稽古には行けず、夜遅くに自分なりに体を動かすという現役時代を過ごす事になり、当然の如く試合では思ったような結果は出せませんでした。
月日は流れ、40代後半現役を離れてからが空手人生の中で一番稽古に時間が取れるようになりました。
そうこうしているうちに、私も来年還暦を迎える年になりました。
このタイミングで弐段への昇段審査を受けるに当たり、正直持病のあるこの体で最後までできるのかが不安でした。
いつもの如く基本連続動作、移動、型、組手と終始マスクをつけての審査は想像を絶するものでしたが、回りの道場生の励ましもあり、何とか最後までやり遂げる事が出来ました。
最後に師範並びに秋田支部の皆さん、本当に有難うございました。
これからも益々精進を重ねていく所存ですので宜しくお願い致します。押忍
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