この度は初段、昇段のお許しをいただき誠にありがとうございました。
私が総本部道場(当時の国際武道センター)に入門したのは、高校入学前の15歳の時でした。
入門当時50キロしかなかった私は怪我が多く、最初は楽しかった空手も休みがちになっていきました。
そして大学一年になった時、どうしても空手を続ける体力が無くなり、退会することになりました。
その後は、一度自分が目指した空手を中途半端に諦めてしまった事を反省する毎日でした。
入門当時は若かった私もだらだら人生を過ごして、気が付けばもう30歳目前になっておりました。
このまま中途半端に空手を諦めてしまったままでは一生後悔すると思い、再入門することになりました。
再入門して再び空手をすることが出来ることの嬉しさは格別なものでした。
このまま順調に空手をやっていけると思っていたのですが、骨折をしたり、仕事のストレスでパニック障害を抱えてしまったりしてなかなか昇級も出来ませんでした。
しかし、もう空手を辞めて後悔はしたくなかったので辞めることは考えませんでした。
ところが私が36歳の時、母が胃癌のために亡くなってしまいました。
自分がやりたいと言ったら空手だろうがピアノだろうが何でも好きにやらせてくれて応援してくれた母でした。
そんな母に全てにおいて中途半端な姿しか見せることができなく、なんて親不孝なことをしてしまったのだろうと恥じましたが、せっかく見守ってくれていた母のためにも精いっぱい、後悔せずに空手にも人生にもぶつかって行こうと決心しました。
思い返してみれば私の空手が昇段できたのも、入門当時から今に至るまでの素晴らしい先生、先輩、後輩のおかげだと感じております。
道場だけでなく友人や家族にも見守られて支えられていなかったら昇段することは出来なかったと思います。
これからは少しでも皆様に還元、お返しできるように過ごしていきたいと思っております。押忍
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