新極真会南大阪支部に所属しております、申 麒植(シン・キシ)と申します。
今回、昇段の機会を下さいました内藤師範、ご指導頂いた北原師範代はじめ指導員の先生方に御礼申し上げます。
また、普段稽古を共にする道場生の方々、10人組手を受けてくださった諸先輩方にも、心より御礼申し上げます。
私が新極真会に入門したのは今から15年程前のことです。
しかし、キャリアは長いものの移籍や、幾度かの中断もあり、継続的に取り組んでいるといえるものではありませんでした。
再度空手に取り組み始めたのは3年前ですが、それには差し迫った理由がありました。
自己管理を怠たり続けた結果、体重は100㎏に迫り、血液検査はあらゆる生活習慣病予備軍であることを示していました。
すぐに健康状態を改善しなければ、数年先の結果が見えているという状況にあったのです。
しかし、空手を再開したはいいものの、なまった体に稽古は辛いものでした。
なんとか稽古に出続けて体が慣れてくる頃には、生活習慣も正されていました。
今では早寝早起きし、週2回の稽古以外にも朝のランニング等を取り入れるほどになりました。
食事面でも同様に、暴飲暴食を控えることから始め、慣れてからは糖質制限とたんぱく質中心の食事に変更しました。
その結果、約半年で体重は80キロ前半にまで落ち、各種血液検査でもすべて正常範囲に改善しました。
空手が健康面だけでなく生活全般のペースメーカーとなり、良い循環を作ってくれました。
成果が出たことで心身ともに上向きとなると、空手の面白さに気が付き、シニアの試合にも出場してみました。
なかなか思うようにはいかないものですが、少しでも良い結果となるよう、限られた稽古時間で効果の上がる方法を日々試行錯誤しています。
天王寺道場では、北原師範代が柔軟に提案を取り入れて下さるおかげで、充実した稽古が出来ています。
また、昨年のドリームフェスティバルでは、同年代の方々に刺激を受け、さらに向上していきたいと気持ちも新たにしておりました。
そんな折、内藤師範から来年の昇段審査を受けてみませんか、と言っていただきました。
黒帯はまだ遠いものだと感じていたのですが、お声かけいただいたからにはと腹を決め、昇段審査の稽古に励みました。
大きな目標ができたことで、稽古にはさらに身が入りました。
今年10月に迎えた昇段審査はやはり厳しく、持てる力全てを出しきり、最後は道場生の声援に背中を押されなんとかやり終えました。
「継続は力なり」
新極真会の座右の銘の一つであるこの言葉は、シンプルではありますが、非常に説得力があります。
そもそも健康増進の手段として取り入れた空手が、続けていくうちに生活スタイルを一変させ、今や目標を持って取り組むものにまでになりました。
空手を継続することで得られた変化が、黒帯という形になったことに、大きな喜びを感じています。
これからも稽古を継続し、更なる向上に努めて参ります。
南大阪支部
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