この度は昇段審査を受けさせて頂き、また、昇段のお許しを頂き、誠にありがとうございました。
私は小学1年生から空手を始め、5年生の時から試合に出るようになりました。
中学3年生の夏から高校入試の勉強に専念するために稽古を減らし、それからはずっと土曜日の中川道場のみでした。
時は流れ高校1年生のある日、清水先生から昇段審査のお話を頂きました。
しかし今までの練習量では昇段は無理だと思い、お断りました。
それ以降も何度か声を掛けて頂きましたが、努力しようとせず諦め、審査を受審しようとしませんでした。
高校2年生の5月、2つの出来事がありました。
1つは家族と昇段審査について話し合い、そこで「自分には無理と決めつけずやってみなさい。」と言われた事。
2つ目は、学生時代に柔道を習っていた方とお話しする機会があり、その方から「黒帯を取らなかった事が今でもずっと心残りだから絶対に受けた方が良いよ。」とアドバイスを頂いた事です。
これらの出来事が私の気持ちを大きく動かし、黒帯に挑戦しようと決断させてくれました。
そして、審査に向けて清水先生が基本、移動、型、一本組手まで丁寧にご指導くださり、また、弟の協力のおかげで少しずつ選手だった頃の動きに戻っていきました。
なまった体を戻すための練習はとても辛いものでした。
審査の日が近づいて来るにつれて、本当に10人組手を乗り越えられるのだろうかという不安に駆られましたが、頑張ってきた日々の練習や、今までの空手人生を振り返って、全てをぶつけようという思いで当日に挑みました。
10人組手は想像以上に苦しいものでした。
しかし応援の言葉や勇気を与えてくれた沢山の友人、会場まで応援に来てくださった方々のおかげで10人目まで全力で悔いなくやりきることが出来ました。
昇段審査を通して「やってみる」事の大切さを知りました。
結果はどうであれ、何事も挑戦することで必ず成長出来ます。
そしてこの昇段審査だけではなく、数多くの試合での経験は、これから先困難に立ち向かう上できっと自分の背中を押してくれるだろうと強く感じています。
最後になりましたが山本師範、清水先生、中川道場と港道場の皆さん、家族、応援してくださった多くの方々へ、本当にありがとうございました。押忍
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