この度は、昇段の機会を与えていただき本当にありがとうございました。
僕は五歳から空手を始めました。
その時すでに兄は空手に入っていました。
親に連れられて見学に行ったとき組手をしている先輩方を見て「自分も組手をやってみたい」「かっこいい」と思い、空手を始めました。
空手を始めた当初は、早く先輩方に追いつこうと頑張っていましたが、年齢が上がるにつれ練習もきつく空手に行きたくないと感じる日が多くなりました。
入ったばかりの頃の大会では一回戦負け、良くても二回戦負けの結果でした。
その時、遠田師範から「横蹴りをメインにした方がいい」とアドバイスをいただき、アドバイス通りに練習をしていくと大会で優勝を取れるようになりました。
しかし、年齢が上がると上段を警戒する人が増え、簡単に勝てなくなり準優勝が多くなりました。
その時、遠田師範が「準優勝の準はいらないな」とおっしゃいました。
その言葉のおかげでやる気を次に繋げることができました。
十人組手では自分の番が来る前に、仲間が苦しそうにしながら十人組手をしているのを見て自分は最後までできるのだろうかと、不安に思いました。
自分の番が来ると一人目の先輩からとても強く、四人目から動きが鈍くなり、七人目を超えると攻撃を受けることしか出来ませんでしたが、周りの方々からの応援と組手をしてくださった先輩方の「頑張れ」という声がけがあり、最後は自分の兄という憧れていた人と組手ができ、十人組手をやり遂げることができました。
これからは、遠田師範、先輩方が自分に教えてくださったことを後輩に伝えて、黒帯に恥じないよう精進していきます。押忍
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