この度は四段の昇段をお許し頂き、今は安堵感と達成感で胸いっぱいです。
この昇段審査を受審するにあたり4年前から準備してきた様々な出来事が思い出されます。
海外の強さを身体で体感したい!と思い、4年前の世界セミナーに参加し、その空間を肌で感じ、日々の稽古に活かしてきた矢先のコロナウイルスによる道場休講、そして2年前には稽古中のケガで膝十字靱帯断裂に半月板裂傷と、入院手術を余儀なくされるも、この昇段に懸けていたので、狼狽える事無く自分の出来る事をコツコツと積み重ねてきた結果が今に繋がっているものと確信しています。
年齢も50を過ぎますと色々な葛藤があります。
仕事も抱えて家族も養い、その中で空手の指導に自分の稽古と、本当に毎日が自分との戦いであり試練でありますが、お陰様で一つ一つが稽古の集大成だと考えます。
私の仕事は天理教の会長として人様のお世話取りを主として務めております。
空手も強くなりたい人達の思いに寄り添って指導に努めます。
どちらも「極真の精神」が生きています。
段が上がれば、強くなればなるほど、謙虚さと真摯な言動が必要になってきます。
「頭は低く 目は高く 口慎んで 心広く 孝を原点とし 他を益する」
この精神こそが自分の追い求めている精神であり、それが極真であると考えます。
今回の昇段で一歩自分の理想に近付いたので、さらに精進を重ねて今の自分に満足する事無く歩み続けたく存じます。
最後になりましたが、今年銀婚式を迎えた家内には苦労を掛けっぱなしですが、いつも支援してくれる事に心より感謝、そして3人の子供達はいつも心温まるメッセージに感謝、道場生の皆さんは稽古に付き合ってくれて感謝、色んな方々に支えられて今の自分がいることに幸せを感じずにはいられません。
この幸せな空間は苦しい事に耐えてきたからこその味わいであると感じますので、これから先も今と変わらずコツコツと自分と向き合い日々精進したく存じます。押忍
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