自分は20年前、新極真会所属の叔父の勧めで、高校生の時に一度総本部道場に入門しました。
大学受験を機に一度退会し、大学卒業後は就職し、特に何も無く過ごしていました。
しかし、自分のこれまでを振り返った時に、『特に人に誇れることもないな、全てが中途半端だな』と思い、7年前、佐野英雄先生の豊島支部に再度入門させていただきました。
入門したての頃は、大学の頃にしていたアメフトを生かしたフィジカルで圧倒していこうと浅いことを考えていました。
しかし当然ですが、そんな甘い訳がなく、試合に出ては連敗していました。
それでも先生の『辛くても継続することが大事』との教えに従い、稽古を続け、初勝利の時の事は今でも覚えています。
同時に勝つのがこれほど大変なものなのかと、自分に甘くなりそうなときに今でも言い聞かせています。
仕事や怪我で稽古に行けない事も、どうしてもモチベーションが保てない事もありました。
コロナ禍もありました。
しかし、継続する事、そして結果が出るとそれが成功体験として次の結果を生んでいく、これは空手に限らず、人生において全ての事に通ずるもので、素晴らしい事をこの歳になっても学べたと思っています。
今回の審査においても、稽古を継続し、どうにか受かってやるという気持ちでやれました。
技術的な面はまだまだですが、今後、伝えていけることはあると思っています。普段は整形外科医もやっていまして、選手たちの体調面のサポートもしていきたいと思います。
最後に、このような機会を頂いた豊島支部支部長の佐野先生はじめ、一緒に練習してくださった先輩、道場生の皆様、審査頂いた師範方、受審者の皆様に感謝申し上げます。
受審者の名簿を見た時には、自分が本当にこの中に入っていいものかと気後れしていましたが、終わってみると、こんな経験なかなか出来ないと感じています。
素晴らしい機会をいただき、誠にありがとうございました。押忍
※東京豊島支部の情報は