この度は、昇段審査を受けさせていただきありがとうございました。
私が空手に出会ったのは14年前、6歳の時でした。私が水泳を習っていた地元のスポーツクラブで女性の先生が空手を教えているところを見て、好奇心旺盛な子供だった私は、すぐに「やりたい!」と言って見学しました。それが砂川久美子先生との出会いであり、私の空手人生の始まりでした。その後しばらくして久美子先生が湯島に道場開くことになったため、そのスポーツクラブから移籍した私ともう一人の友達は、小学校2,3年生頃から二人で約一時間電車に乗って湯島まで通うようになりました。
小学校高学年・中学生頃になると、道場までの遠さや勉強・クラブ活動・塾などが理由で、空手に行くのが面倒になったことも多々ありました。それでもやっぱり、空手と久美子先生とお茶の水道場が好きで、週に一回でも通うようにしていました。そうして、高校生になるころには茶帯をいただいていました。
大学受験のために休会したときには1級でしたので、大学生になって復帰したら必ず黒帯になるんだ!と意気込んでいました。
無事に受験を終えて戻ってきたときは、感覚は訛ってなかったものの、体力が落ちていたので、地方遠征などもたくさんしてとにかく色々な試合に出場し、そのための稽古に励みました。その結果、今年の昇段審査に受けることを認めていただくことができました。
いよいよ迎えた審査当日は、朝からあまり調子は良くないなと感じていました。案の定、移動の審査の辺りですでにヘロヘロになってしまっていました。この数か月間、審査に向けて一生懸命稽古してきたことがあまり発揮できず、とても悔しい思いをしました。最後の10人組手では、私が小さいころからお世話になっている先輩方が相手してくださいました。特に10人目には、私が小学生のころから憧れている4歳上の女性の先輩でした。長年追いかけていた先輩と、10人組手の10人目に戦えて、改めて凄さを実感したし、とても楽しかったです。昇段審査は今まで受けた審査の中で、一番きつくて悔しい思いをした審査でしたが、夢であった黒帯になることができて本当に幸せです。
今までご指導してくださった砂川師範、泉師範代、その他にもたくさんの先輩方、ありがとうございました。
今回の悔しかった気持ちを糧に今後も稽古に精進していきたいと思います。
押忍
※こちらで掲載している昇級者氏名は、支部道場より頂いた昇級者データを参照しています。
東京お茶の支部情報はこちらよりご確認下さい。