この度は昇段のお許しをいただきありがとうございました。また遠江支部長始め、空手を通して人として成長させて下さった中嶋幸作先生、健作先生、福井尚基先生、いつも側で支えてくれた両親、私に関わって下さった全ての方々に感謝致します。
私は5歳の頃、両親に勧められ新極真会に入門しました。
これまでの12年間に及ぶ空手人生は決して順風満帆なものではありませんでしたが、人生において今までもこれからも価値となる経験だっと思います。
この昇段レポートを通して、私の空手人生を少し振り返ろうと思います。
入門当初、私は当時の道場生の中でも一際小さく、組手では先輩方に常に効かされ、吹き飛ばされていました。当時の私にとっては非常に厳しい環境でありましたが、この経験があったからこそ今の自分があると思います。
当時から私は気持ちで折れることは一度もなく、組手中泣いたこともなかったそうです。
また6歳の頃に初めて出場した大会は一本負け、この試合以降、父との猛特訓が始まりました。その後挑戦した試合も全て1回戦、2回戦負け、初めて入賞したのは小学3年生になってからです。おそらく多くの人は諦めていると思います。どれだけ頑張っても勝てない、自分にはセンスがないんじゃないだろうかと幼いながら思ったこともあります。しかし負けたままでは終われない性格だった為、どれだけ負けても挑戦し続けました。
それからは徐々に実績を残せるようになりましたが、まだ自分の思い通りの結果とは程遠い状況にありました。
中学生になってからも勝てない日々が続いてしまい、とても悔しい思いをしていましたが、常に幸作先生健作先生が気にかけて下さり、私自身も諦めることはなかったです。
そして高校2年生になった今年、今までの私は嘘のように、様々な大会で優勝、入賞をすることができ、初めて努力が報われた一年でした。
そんな一年の最後に迎えた昇段審査は基本、移動、型、補強と審査が進むに連れ緊張もほぐれ、全力で取り組むことができました。
そして最後に待ち構えたのは10人組手でした。
組手が進むにつれ精神的にも、肉体的にも極限状態になっていきました。
しかし、絶対に気持ちでは折れない、全力で一人一人に思いをぶつけることを目標としていた為、無事10人組手を完遂することが出来ました。10人組手完遂は、これまでに培ってきた精神力があったからだと思います。
これからの人生において新極真会の「黒帯」として恥じぬように、私の夢に向かって努力し続けようと思います。
改めてここまで成長をさせて下さった幸作先生健作先生ありがとうございました。
※滋賀中央支部の情報はこちらよりご確認下さい。