日時:2012年7月15日(日)
場所:長崎県立総合体育館
主催:新極真会長崎支部・山田道場
「若武者・岡田秀一が追いすがる強豪を撃破し大会二連覇を達成!」
7月15日、第29回となる長崎県空手道選手権大会が長崎県立総合体育館で開催された。今回の大会には、近年台頭が著しい岡田秀一・岡田雄一・山田泰紀・浅野英樹の地元四強の覇権争いに加え、昨年の九州王者・里村祐次(佐賀筑後)を始めとする他県の若手有力選手が多数参戦し、初戦から激闘に次ぐ激闘が展開された。
「高校生の部」には23名の選手がエントリーし、若さあふれるフレッシュな熱戦が繰り広げられた。決勝に進出したのは坂本勇樹(福岡)と立石達也(長崎)の両雄。高校生ながら80kgを超す大型選手同士の顔合わせとなった。序盤から気迫あふれる打撃戦を展開。両名ともパワーに頼らず、隙あれば一撃必倒の上段蹴りが交差するスリリングな決勝戦となった。
互角の打ち合いを展開する中、本選終盤、間合いを上手く捉えた立石の上段前蹴りが坂本の顔面にヒット!これが「技あり」となり、坂本も必死に挽回を計るがそのまま本選終了、立石が見事高校生チャンピオンに輝いた。
高校生の部では、フットワークを駆使し上段系の蹴りを狙うスタイルの試合が随所に見られ、華麗なる空手を目指した技術の向上がうかがえる。
「一般の部」には44名が出場。若手を中心とした出場メンバーの中で40代・50代のベテラン選手の活躍も目立った。また、トーナメントが進むにつれ長崎勢対他県勢の試合がヒートアップし、大変な盛り上がりとなった。
この大会中、最も勢いに乗ったのが楠将弘(佐賀筑後)である。準々決勝で長崎県大会ベスト4常連の強豪・山田泰紀を大接戦の末退け一気に勢いづいた。準決勝では、昨年九州王者・里村を破りベスト4へ進出した浅野英樹を撃破し、決勝戦へと駒を進める。これに対するのは昨年の長崎県チャンピオン・岡田秀一(長崎)である。準決勝では第27回長崎県王者である実兄・岡田雄一(長崎)との新旧王者対決を制し、連覇に向けその盤石な組み手スタイルに隙は無い。
決勝戦は、佐賀支部道場生の応援を背に、勢いに乗る楠が序盤から飛ばしいていく。小柄な身体ながら、思い切りの良い正拳突きの連打と無尽蔵のスタミナが身上である。しかし岡田はこのラッシュ戦法に冷静に反応する。楠の攻撃を真っ向から受け止めると、強烈な下突き・下段蹴り・膝蹴りで応戦し着実にダメージを与えていく。間合いが遠のけば、稲妻の様な上段前蹴りと突き刺す様な中段前蹴りが楠を襲う。心憎いばかりの落ち着き様である。試合は延長戦へともつれ込んだが、最後は確実に技を効かせてきた岡田の圧力の前に楠が後退し、5-0の優勢勝ちでV2を勝ち取った。
県大会二連覇を達成した岡田秀一は若干21歳、普段は寡黙な好青年である。しかし試合後、「この大会を通し自分の目標がはっきり見えた。全日本大会で上位入賞を果たし世界を目指す。」と力強く語った。山田道場のキャッチフレーズは、「極真カラテで世界へとびだせ!」。
大山倍達総裁から授かったこの言葉を具現化したのが塚本徳臣支部長である。
これを継承する者として、この大会から世界へ向け力強く飛翔する若武者が輩出されん事を願うばかりである。
(長崎支部 荒木 匡輔)
<大会結果>
一般の部
優 勝 岡田秀一
準優勝 楠将弘
第3位 岡田雄一
第4位 浅野英樹
第5位 山田泰紀
第6位 古家竜二
第7位 里村祐次
第8位 山田晃政
技能賞 浅野英樹
敢闘賞 岡村将太
高校生の部
優 勝 立石達也
準優勝 坂本勇樹
第3位 山崎智耶
第4位 佐藤玲男斗
技能賞 立石達也
敢闘賞 平野知之
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