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優勝して、エースとして 新極真会を引っ張れるように:岡田侑己 第56回全日本空手道選手権大会

2024.10.04
新極真会ニュース
岡田侑己

岡田は第13回全世界空手道選手権大会5位入賞でブレイクをはたすと、第1回KCCでは重量級らしからぬ華麗な足技で躍動し、一気に世界の頂点に到達。数々の名選手が背負ってきた栄光のラストゼッケンを背に、混とんとする日本の新エース争いに終止符を打つか。

【第56回全日本空手道選手権大会】大会ページ
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‒KCCチャンピオンとして臨む今大会は、初めて最終ゼッケンを背負います。
岡田 すごく光栄に思います。自分が必ず勝たなければいけないと、気が引き締まりました。気持ち的に、去年までとは全然違いますね。全日本は『最低でも優勝、最高でも優勝』という目標でいきたいと思います。今回は大会ポスターでもセンターに配置していただいたので、うれしかったです

‒初戦を突破すると、同い年の江口雄智選手と久々に対戦する可能性がありますね。
岡田 今まで3回闘っていて、すべて自分が負けています。たしか中学生くらいの時に全四国大会で初めて闘って、高校生の時はドリームフェスティバルと全日本大会で当たりました。小学生の時から江口選手と河瀬惇志選手、今は離れていますけど栗山宙選手。同い年ではこの3名が先陣を切って走っていたので、あらためて対戦するチャンスがあるというのは楽しみな気持ちがあります。あとは若い世代が強いので、注意を払って闘わなければいけないと思います

‒今、お話に出ましたが、 遠田竜司選手を筆頭に、新世代の勢いが顕著ですね。
岡田 遠田選手は全九州大会でも見ていましたけど、最初からフルスロットルで上げてきますよね。遠田選手と同じCブロックで言えば、後藤優太選手は安定の強さを持っていますし、自分は5回闘って1勝しかしていないので、再戦する機会があれば全力で闘って勝ちにいきたいです。

‒あらためて、優勝した7月のKCCを振り返っていただければと思います。
岡田 世界大会と比べると優勝までに闘う回数は半分以下で、大会の時間も3時間少々と短いんですけど、すごく内容の濃い試合でした。その中でも家族、道場、職場と、たくさんの方々が応援してくれたからこそ勝つことができました。自分ひとりの力ではあの舞台に立つことすらできなかったと思うので、感謝しています。

‒岡田選手は大阪府の泉佐野市役所で公務員をされているということですが、かなりお忙しいようですね。
岡田 生活福祉課という部署になるんですが、ケースワーカーという形で生活保護受給者の方のご自宅に訪問させていただいて、困っている問題を一緒に解決したりしています。この4月からは係長という立場になりまして、ケースワーカーさんを監督したり、予算関係にも携わらせていただいています。今は少しずつ落ち着いてはきているんですけど、6月くらいまでは残業で稽古があまりできない日も多くて、5月のJFKO全日本大会の前は組手の回数も明らかに少なかったです。

‒JFKO全日本大会での準々決勝敗退から、2ヵ月でよく立て直せましたね。
岡田 本来であれば5月は新極真勢が優勝して、日本、新極真会は安泰ですということを証明してからのKCCという流れが理想だったんですけどね。JFKOが終わってから、自分は何てことをしてしまったのかと、メンタル的にきつかったです。でも、道場の方から『7月も応援に行きます』と声をかけていただいたり、職場の方からも『切り替えてがんばってくれ』と言っていただいて、自分の中で踏ん切りがついたというか、ここで立ち止まっている場合ではないと強い後押しになりまして、そこから死んでもいいくらいの気持ちで稽古をやらせていただきました。

‒2ヵ月しかないのでケガが一番怖かったと思いますが、そういったリスクなどは頭に置かず。
岡田 もう何もなかったです。ケガをしたら、自分はそこまでの選手だったんだということですね。全力でその時を、一瞬を生きるという気持ちでがんばりました。

‒JFKO全日本大会の時と比べると、仕上がりがかなりよかったんですね。
岡田 そうですね。体の仕上がりもよかったんですけど、何より気持ちの面ですね。モヤモヤした気持ちが全然なかったです 

‒KCCの準決勝は、渡辺優作選手との新極真会日本人対決に勝利しました。
岡田 本戦の途中で詰められた時は、渡辺選手の攻撃をまとめるスピードが速かったので一瞬危ないかなと思ったんですけど、ステップを使って距離を取って何とかしのげたかなと。延長は気持ちの面かなと思います。道場のスタミナ稽古の時も、とことん追い込んで1セット目で出し切って、3セット目とかはとりあえず1発目で出し切る。試合で言うと本戦で一度出し切って、延長や最終延長はメンタルでさらに動かす、というような気持ちの面のトレーニングをしてきたので、延長戦には自信がありました。

‒決勝戦は、昨年の第13回世界大会で勝利しているエヴェンタス・グザウスカス選手が相手でした。
岡田 グザウスカス選手は、おそらくリベンジに燃えていたと思うんです。パワーがものすごく上がったことをすぐに実感しましたし、
去年よりも蹴り技を蹴る回数も増えていました。最初から全力という印象だったので前半は押され気味だったんですけど、そ
のぶん後半は少し動きが止まって、逆に僕は上げていけたかなと思います。本当にきつい試合でした。

‒5位入賞と大躍進を遂げた昨年の第13回世界大会をきっかけに、KCCチャンピオンへの道が拓けました。世界大会前につかんだものなどがあったんですか。
岡田 とくに何かを変えたというわけではないんですけど……10代、20代前半であれば、そこまで深く考えることはなかったと思うんですけど、年齢も年齢でしたので、先を考えた時に『引退』という文字がよぎったこともありました。この世界大会で結果を出せなければ、もう最後だろうという話は家族ともしていたんです。だから全力を出し切って、死ぬ気でがんばるしかないと思っていました。去年の10月が自分の人生の転機になったと思います。

‒現在の稽古スケジュールは?
岡田 毎週水曜日に和歌山の紀三井寺本部道場で指導をさせていただいていまして、その後に自主練をしています。道場での稽古は水曜日と土曜日と日曜日の週3日で、あとは仕事が遅くならなければ自宅ですね。腕立て伏せとかスクワット、腹筋、体幹トレーニング、家の外で軽くシャドーをしてみたりとか、外に走りにいくとか、誰もができるようなことを行なっています。組手は主に関西強化稽古でやらせてもらっています。

‒今回は他流派勢だけではなく、海外勢も参戦します。男子はこれまで全日本王座を所属の日本人選手が守り抜いてきた歴史がありますが、その点は意識しますか。
岡田 その意識はすごく強いです。自分の代で王座を流出させてしまったら伝統継承が途切れてしまうので、それだけは避けなければいけないという気持ちがあります。ただ、最終ゼッケンではあるんですけど大会当日は意識せず、自分がやってきたことのすべてを出して、てっぺんを目指して一戦一戦全力で闘い抜きたいと思います。全日本大会で優勝して、エースとして新極真会
を引っ張れるようにがんばります。

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