第7回世界ウエイト制大会直前特集2022年9月24-25日◎ポーランド・キエルツェ
The 7th World Karate Championship in Weight Categories 24th, 25th September 2022
ブルガリア支部/184㎝、82㎏
第4・5回第7回世界ウエイト制大会重量級優勝
第3回世界ウエイト制大会中量級優勝
第12回全世界大会4位
全ヨーロッパ大会V21
――大会が近づいてきましたが、状態はいかがですか。
「稽古、準備とも、とてもいい状態です。パンデミックなどの諸問題によって3年間会えていない多くの友人とも久しぶりに会いたいですね」
――コロナ禍が続いていますが、ご自身の稽古や生活環境に変化はありましたか。
「すべての人にとって大変な時間だったことは疑いようがありません。道場が休みになりつらい時期でしたが、現在は今を生き、そして今持てるものに感謝したいという気持ちです」
――今大会に向けて、どのような調整を行なってきましたか。
「他の大会と同様に、あらゆる側面の稽古を行なっています。スタミナ、テクニック、パワー、戦略など。準備段階によって稽古の時間は変わりますが、通常、一日に2時間から4時間ほど行ないます」
――4連覇を目指した前回大会はケガで無念の欠場となりました。あらためて、当時はどのような思いだったのでしょうか。
「過去にこだわって後悔することはムダだと思っています。私は今を生きたいと思います」
――軽重量級のトーナメント表を見て、どのような感想をお持ちになりましたか。
「トーナメント表はトーナメント表にすぎません。私は自身の成長に焦点を置き、空手の新しい部分を探求するのみです」
――対戦相手よりも、まずは自分自身ということですね。
「私の出場する階級には、ハイレベルな選手がたくさんいます。日本人選手、ヨーロッパの選手、KWU枠の選手。彼らは今大会で自分たちの空手が最強であると証明するつもりでいます。若いにもかかわらず経験値が高いですし、その上、勝利にも貪欲です」
――では日本代表選手の印象をお聞かせください。
「日本代表も若くて経験値が高い、強力な選手たちです。彼らは偉大な師範、チャンピオンたちから知識を得ていますから、そうなって当然でしょう。彼らは試合場で命をかけるという姿勢、考え方を持っているため、どの選手も強く、対戦相手にふさわしいです」
――前回大会は8階級中7階級を日本人選手が制覇しました。打倒・日本人選手を目指す上で、必要になるものは何でしょうか。
「日本人選手たちも同じ人間です。強いところもあれば弱点もあります。
私は日本人VS他の選手という考え方はしていません。私たちはみな、新極真の家族です。すべての試合に当てはまりますが、世界大会は戦争の場ではありません。自分自身を試して、チェックする場なのです。人を分断する要素が多い今の世界ですが、空手は人を団結させるものだと私は信じています」