昨年と同じ日の8月10日国際武道大学に行って来た。今回は道場生の河鰭と一緒に、藤川監督が作ってくれた日本代表ユニフォームを着て行った。世界大会は約束通りにサッカー部員全員で応援に来てくれた。その御礼が言いたかった。そして自分も藤川監督との約束である2回目の訪問を果たせて気合い十分だった。
昨年は余裕が無かったが、今回は吉岡コーチとの待ち合わせまで時間があったので正門に建つ大学創立者の石像を見に行った。実は国際武道大学の
勝浦の地にふさわしく、その石像は眼下の太平洋の大海原を見つめていた。この国際武道大学からまさに世界に翔たけ!と言わんばかりに。そして、氏の石像の後ろに建つ石碑を見た時、一瞬身震いがした。思わず拳を握りしめて立ち竦んでしまった。そこには5ケ条からなる建学の精神が刻まれていたのである。
即ち、『若人よ 武道によって 不動の人生観を体得せよ
若人よ 武道によって 平和の世界観を把握せよ
若人よ 武道によって 汝の体躯を養え
若人よ 武道によって 忍耐禮節の道を学べ
若人よ 武道体育精神の下 国際友情の大道を築こう』とあった。
感動せずにはいられなかった。大山総裁が遺された極真空手の道場訓と同じ事が書かれていたのだ。 藤川監督には「部員達に武道の本当の厳しさを教えて下さい。極真魂を叩き込んで下さい」と頼まれていたが、石碑を見てあらためて監督の思いを痛感した。武道によって・・・この一点のためであった。
初めて会う一年生はいたものの、一年ぶりに会うサッカー部員達が逞しく感じられた。昨年以上に、更に厳しく『押忍』の精神・返事と不動立ちを徹底した。時に藤川監督の精神を伝えながら『必死で! 死ぬ気で!
死にもの狂いで!』練習に取り組むことを。サッカーは単なる球技にあらず、格闘技であると。それには侍魂が、武道魂が必要なんだと。身体能力はさすがであった。空手もサッカーも基本は同じ、彼らがどれだけ厳しい練習ができるか、その覚悟にあると思う。
今回の練習は武道場ではなく、海岸で行った。2週間前から住んでいるというホテルや民宿が立ち並ぶ海沿いの自宅から徒歩数秒の浜辺で稽古をした。まさしくプライベートビーチである。稽古の後はその別荘で焼肉を御馳走になった。太平洋を臨みながら夏の海風を当たりながら、コーチの吉岡君やキャプテンの日元君ら数人で空手談議に花が咲いた。
この勝浦海岸の別荘でも藤川監督の思いを知った。それは部屋中に貼られた大山総裁の座右銘が何十枚とあった。極真魂をそこに見た。あの石碑の如く、そして藤川監督こそ、武道によって、自分自身も修業中の新極真空手道によって彼らに道を説こうとしていたのであった。
指導に行った自分自身が武道を志す者として気付きの訪問となった。河鰭はどう思ったのだろうか?河鰭が空手の世界以外の人との出会いでどう成長するか?大いに期待したい。
ああ誉れ高き国際武道大学、その門をくぐる機会を得た事を生涯の喜びとします。貴重な機会を与えてくれた藤川監督の友情に感謝致します。
最後になりましたが、国際武道大学サッカー部の益々の隆盛と藤川監督の益々のご活躍をお祈りします。 押忍
千葉南支部長 奥村幸一
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