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入来建武インタビュー :世界チャンピオンになると心の底から思えています 。

2023.10.10
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8年前、世界の頂に手が届くと感じた。だが、そこへ到達する道は予想以
上に険しかった。忘れられない挫折も味わった。さまざまな経験を噛みしめ、
今は確信している。必ず世界の頂に立てると。

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――3度目の世界大会です。日本選手団の主将として、どのような心境ですか。
入来 絶対勝つという強い気持ちもありますし、一方で落ち着いている自分もいま す。熱すぎず、冷めすぎず。とてもいい状態だと思います。代表権を獲得してから 約 1 年間あったので、心技体すべてを高めることができました。走り込みや筋力ト レーニングの記録も伸びていますし、心身ともに今までで一番調子がいいですね。

――筋肉量も増えたように感じます。
入来 体重はそれほど大きく変わっていませんが、中身が変わった感覚はあります。 4年前とはまったく違う体になっていますし、力を発揮する能力もレベルアップし ていると思います。ただ、一番変わったのは心の部分かなと思いますね。

――心ですか。
入来 情報があふれている今、やっている稽古やトレーニングはみんな同じだと思 うんですよ。その中でどうやって差をつけられるかと言ったら、心じゃないかと。 諸先輩方がおっしゃっているように、稽古の時だけでなく私生活から稽古と同じよ うに考えることですね。以前は空手と私生活を分けて考えていましたけど、そうす ると試合で微妙に感覚がズレたり、思うように動けないことがありました。でも私 生活を意識して、ゴミを拾うとか、掃除をするとか、当たり前のことなんですけど、 すべてに後悔がないようにやっていくと、いざ試合になった時に結果が変わってく ると感じるようになってきました。やっぱり試合は人間 VS 人間なので、つらい時 とか接戦になった時に、そういう積み重ねが微差になって表われると思います。

――オンとオフを分けて考えないということでしょうか。
入来 そうですね。普段からいろいろなことに気づける人は、試合でも相手の気持 ちや心の隙などを感じ取れると思います。努力しないで優勝できるような天才はい ませんから、みんなが努力をしているのは当たり前。その中で最後に差をつけるの は、そういうところしかないと思います。

――一流同士のしのぎ合いとなると、余計にそうかもしれませんね。
入来 私生活の意識を変えたことで、迷いがなくなり、より稽古に集中できるよう にもなりました。調子が上がらない時も投げやりな気持ちになるのではなく、もう 一踏ん張りできたり、平常心で弱さを乗り越えたりできるようになった気がします。

――心が体を動かすということでしょうか。
入来 調子がいいと体のすべての細胞が同じ方向を向いているような感覚になりま す。そういう時はものすごい力が出るんです。疲れないし、集中力も高まる。最近は、その状態をより多く感じられるようになりました。まだ完全にコントロールは できませんけど、いい時と悪い時の差が少しずつなくなってきている気がします。

――8年前の第11回大会では、初出場にして準優勝をはたしました。その時点で 世界の頂点は手の届くところにあったと思います。
入来 今考えると、20 歳で準優勝したということで慢心してしまった自分がいた と思います。稽古はしていましたけど、心と体が一致していなかったので、試合で 弱さが出て負けてしまうこともありました。そして 4 年後の第 12 回大会で、それ まで味わったことのない挫折を経験しました。

――ヴァレリー・ディミトロフ選手に五回戦で喫した敗北ですね。
入来 その時も稽古だけは一生懸命やっていたんですよ。でも、それで満足してし まっていました。ヴァレリー選手は武道家としての生き方をしっかり考えている選 手なので、その差が出たんだと思います。それまでの負けと違って、本当に心の底 から悔しい負けでした。だからこそ気づけたんだと思います。ヴァレリー選手に運 良く勝って、ベスト 4 などに入賞していたら、また慢心してしまっていたと思います。 それまで自分は強いと思い込んでいましたから。でも、この世界はそんなに甘くな かった。だから、あそこで負けてよかったんだと今はポジティブにとらえています。 今回の世界大会で勝つために負けたんだと。

――昨年の第 7 回世界ウエイト制でもマシエ・マズール選手に敗北を喫しました。
入来 マズール選手との試合では、気を抜かないこと、自分を信じる心、ディフェ ンスの大切さなどを痛感しました。その試合も自分を成長させてくれたと思います。

――敗北の経験が、むしろ成長のきっかけになったんですね。
入来 はい。8年前に決勝まで勝ち上がって、結果だけ見れば優勝は目の前でし たけど、運がよかっただけで現実の頂点は遠かったと思います。優勝した島本雄二 選手の背中も見えたと思ったんですけど、それは気のせいでした。でも今は自信が あります。自分が世界チャンピオンになると心の底から思えています。

――トーナメントの中で、とくに意識している選手はいますか。
入来 世界ウエイト制大会で優勝したエヴェンタス・グザウスカス選手はもちろん、 自分が対戦する可能性のあるシード選手は意識しています。ただ、まずは誰が来て も勝てるような自分でいることが一番重要なことだと思います。その上で一本・技 有りも狙えるところでは狙って、エースとして日本全体の士気を高めるような闘い を見せたいですね。日本選手団が一致団結して、自分のブロックの外国人選手を必ず止めれば王座死守は成し遂げられるので、そういうムードを自分が引き寄せた いと思います。そして日本人選手同士の決勝戦が実現すれば最高ですね。

――エースとしての使命感も原動力になりそうですね。
入来 もともと欲の少ない人間なので、自分のためにがんばれるようなタイプでは ないんです。日本の王座死守、エースとしての役割、そういったものを背負うこと は原動力になります。あとは今年 3 人目の子どもが生まれたんですが、家族の存在 も大きなパワーになっているのは間違いありません。海外では戦争も起こっている中、 このような大会を開催していただき、世界中の選手が日本に集まってきてくれるこ とにも感謝し、新極真会、師範や家族、仲間、応援してくださる皆様に恩返しす るためにも、必ず頂点に立ちます。

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