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選手の熱意に応えて

2021.02.15
新極真会ニュース

新年から早くもひと月半が過ぎましたが、世界中の支部長道場長の皆さまにおかれましては、何かと忙しい日々をお過ごしのことと拝察いたします。日本ではまだ厳しい寒さが続きますが暦の上では春を迎えました。

思い起こせば、昨年2月、グアムキャンプにお招きをいただき、現地の美しい自然と同支部の皆さまの温かいおもてなしに包まれながら稽古を共にし、日本に帰国した直後から新型コロナウイルスの感染問題が顕在化しました。早いもので、この問題とは約1年の戦いとなりました。この戦いは今も変異種の出現などによって長期化しており、日本でも年始より都心部を中心とする一部地域で緊急事態宣言が再度発令され、警戒を強めています。このため、発令直後の年次恒例の新年鏡開き稽古を急きょ中止しました。大山総裁の墓前に肚の底からの気合を響かせることができないことはとても残念でしたが、ここは忍耐をもってその心持ちを天国の大山総裁に届けることとしました。

コロナ問題は、医療従事者の皆さまの懸命のご尽力で、ワクチン接種など、解消に向けた進展を感じております。私たちは、そうしたご尽力への感謝と尊敬をひとときも忘れず、政府や自治体の指導による感染予防をしながら、稽古の継続と道場の存続、競技会の実施といった組織の活動を安全に行っていく必要があります。来月には先述の緊急事態宣言の解除が見込まれるため、日本地区の年次昇段審査会とカラテドリームフェスティバル2020全国大会を予定通りに開催します。昇段審査会には昨年の全日本大会で優勝した入来建武選手も受審します。強豪他流派ひしめく同大会、コロナ禍における非常時の稽古を積み重ねて価値ある優勝を遂げた選手権者が自分自身に不断の稽古や試練を課していく姿にさらなる飛躍を感じさせてくれます。このほか、約30名の受審者の皆さんには、当日まで精一杯稽古を積んで、今の自分との深い心身的な対話に挑んでほしいと思います。

次にドリームフェスティバル全国大会には、競技会を必要とする選手たちがたくさん参加します。大会までの期間、精一杯厳しい稽古を積んで、このコロナ禍における修行の成果を遺憾無く発揮してください。私たち主催者側では、先の昇段審査会も含めて、競技者の体調管理や消毒換気、無観客と言った基礎的対策に加えて、参加者をグループ・ローテーションさせて毎時の滞在者数を安全値内に余裕を持って制御する。必ず安全を確保し、感染リスクの極小化を図り、選手の必要に応えていきたいと思います。私たちの聖地である東京体育館で、選手を含めた関係者一同が力を結集して、世界の各支部道場に先駆けてコロナ共生時代の新たな競技形態を進化させていこうと思います。こうした日本地区の動きが、世界の各支部道場の皆さまに勇気を与え、コロナ共生社会における武道の役割、活動の道標を示していくことになることでしょう。関係各位の皆さま、どうかご協力をお願い申し上げます。

一方、国際大会の開催には課題が山積です。日本では海外との往来に厳しい制限が敷かれ、その解除についても見通しが困難な状況です。こうした状況を踏まえて、本年5月に予定していた第1回全世界フルコンタクト空手道選手権大会が9月に延期となりました。詳しくはJFKOの公式ホームページでご確認ください。こちらについては、何より本大会の出場権を保持する選手の皆さんの心身のコンディションを心配しますが、武道家の本分として、何が起きてもいつでも戦えるように不断の稽古を自身に課しておきましょう。出場選手は同じ条件での試し合いですから、すでにこの環境への対応力も試され、その結果に大きく影響すると考えておきましょう。人間力が試される本大会において、出場選手の最大限の努力を期待しています。

世界各国の支部長道場長の皆さまとは、一部を除いて、ほとんどの方々と2019年11月の世界大会以来、長らくお目にかかっていませんが、お変わりありませんでしょうか。近年のIT技術の発展により、皆さまの活動の様子がSNSで届けられることをうれしく思います。そして、その姿に勇気をもらいます。長引くコロナ禍において、さまざまな心配や不安などがあろうかと思いますが、私たちは何よりも強固な極真精神を共有する大きなファミリーです。不安定な時間が過ぎていきますが、ファミリーひとりひとりのお顔を思い浮かべながら、やさしさを満たせて、世界各地で純白の道着を身にまとい、稽古を続けていきましょう。押忍


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