息子とともに
この度は昇段のお許しをいただき誠にありがとうございました。
思い返せば私がまだ10代の頃、極真空手として当時名を馳せていた城南支部へ足を運んだ事がきっかけでした。
入門して数ヶ月が過ぎ、黄色帯まで辿り着く頃になると今では若さの一言につきますが精神的にも未熟だった私は周りの人より遥かに強くなったなどと、とんでもない勘違いを持ったままいつの日か遊びの日々へと道をそれて行きました。結果、何事も中途半端な時間を何年も過ごしていく事となります。
そんな私も結婚して息子を授かると男なら心身共に強くたくましい男になってほしいという思いと、極真空手の事がずっと忘れられず、新極真会へと息子を入門させて頂きました。
地方、県大会、全日本Jr大会と試合に出場する息子の姿は、自分の事のように私を熱くさせていきました。
厳しい稽古を乗り越えて修行の成果を試すのは、息子本人のはずなのに、負ければ辛く悔しい想いをしている時に励ますどころか追い討ちをかけるかの如く頭ごなしに怒鳴りつけてしまう父親になっていました。
そんな息子に、道にそれた私が、とやかく言える資格などありません。自分も息子と同じように、厳しい稽古を続ける事が、どれほど大変か、実感しなくては親として男として恥ずかしいと思い、今度こそ自分も極真の道を全うすることを秘かに息子に誓い、塚本師範にお世話になる決意をしました。
そして道場に足を運ぶたび塚本師範に、新極真会にどんどん惹かれていきました。
息子達と切磋琢磨しながら稽古の日々が続くある日の事、塚本師範より私と長男に昇段のお話を頂いた時は正直驚きましたが、悩まなかった訳ではありませんが塚本師範よりお話をして頂けた事なのだからと腹を括り昇段審査を受けさせて頂く決意をしました。
審査当日は、基本、移動、型、補強とぎこちない感じですが何とか終了する事が出来ました。最後は10人組手。冷静に気持ちを抑え込む努力をしながら三島先生の開始の掛け声が…。頭で描いていた組手とは全くいかず、ただただ情けないの一言につきる組手になってしまいました。気付けば最後の一人、、、そこには長男の姿が。塚本師範、三島先生のお心遣いでなし得た10人組手最後の相手。小1からはじめた長男も今では高3、新極真会の道をそれる事なく立派に育ってくれた息子と、拳と拳、男と男の熱い会話をしました。
組手終了の合図とともに、こみ上げてくる胸の中に感謝の気持ちと幸せを感じました。この度、昇段のお許しを頂けましたが、まだまだやっとスタートラインに立てたと感じております。
今後ともご指導ご鞭撻のほど何卒宜しくお願い致します。昇段の機会を与えて下さいました塚本師範、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
いつでも温かく見守って下さる三島先生、拳の付き合いに胸を貸して下さる高野師範代、菊原先輩、斉藤先輩、大谷先輩、ピンチに手を差し伸べて頂いた新井先輩、諸先輩方々をはじめ、温かい声援で力を貸して下さった道場生の皆様に心より感謝致します。
最後になりましたが、男三人いつも元気で充実した空手ライフを送れるよう支えてくれている愛妻に、本当に本当にありがとう。
家族皆が健康でいられる事に感謝、幸せを感じております。 押忍
世田谷・杉並支部
支部長/責任者:塚本徳臣
連絡先住所:東京都世田谷区野沢3-30-6
スプーキービルセカンド3F
電話番号:03-3487-1901
世田谷・杉並支部ホームページ