長身を活かした組手で、世界ウエイト制大会重量級を制覇。伏兵的な存在から、一気に優勝候補の一角として注目を集めるようになった。粗削りな面があるとはいえ、今大会の結果を持って、その地位を不動のものにする。
——あらためて第7回世界ウエイト制大会での優勝、おめでとうございます。
グスタイタイテ ありがとうございます。新極真会の中で最も重要なイベントの1つに参加し、そこで最高の目標を達成できたことは素晴らしい経験でした。
——結果的にリトアニア勢が男女とも重量級を制しました。
グスタイタイテ リトアニアのスポーツ選手は非常にレベルが高く、あらゆる競技で優れた成績を収めています。私たちは多くの実績と経験豊富な選手たちが自分たちの経験を共有しあうなど、空手における豊かな歴史を持っています。
——グスタイタイテ選手が空手を始めたのは何歳の時ですか。
グスタイタイテ 私は2007年に13歳の時に、すでに空手を始めていた妹のマグダレナに誘われて始めました。
——前回大会は残念ながら初戦で敗退。4年前の感想や、この4年間で最も成長したと思うポイントを教えてください。
グスタイタイテ 前回大会は私にとって初めての日本でした。経験があまりなく自分に対しても自信を持っていませんでしたので、試合の中で誤った戦術を選択してしまいました。ただ大会後は主要コーチとしてハンガリーのエディット・アブラハムコーチを招へいし、今は以前とは異なる方法で稽古に取り組んでいます。体力的にも精神的にも強くなり、より速く、そして賢い選手になったと感じています。
——世界大会に向けて取り組んできた課題を教えてください。
グスタイタイテ 準備の過程で身体、精神、技術のすべてに焦点を当てています。最大の課題は日常生活の中にうまく準備を組み込み、質の高い休息の時間を見つけ出すことです。
——週の稽古日数、1日あたりの稽古時間はどれくらいでしょうか。
グスタイタイテ 週に6日、稽古を行なっています。1日の中でも2回行ない、体力、技術、戦術の向上に焦点を当てています。ちなみに私の職業は空手のコーチです。
——世界ウエイト制大会に続き、世界大会で優勝するためには何が必要だと考えていますか。
グスタイタイテ 自分自身を信じ、全力を尽くし、決してあきらめないことです。
——トーナメントの組合せを見ての率直な感想と、勝ち上がる上でマークする選手は誰になるでしょうか。
グスタイタイテ こんな素晴らしいイベントで闘う準備をしている選手たちです。すべての選手が危険な対戦相手と見なすべきでしょう。
——わかりました。では、最後にあらためて世界大会に向けての決意をお願いします。
グスタイタイテ すべての準備を終えて、世界大会で最高のパフォーマンスを見せる意欲にあふれていす。全力を尽くして目標を達成したいと思います。