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東京お茶の水支部 島倉美佳 弐段昇段レポート(2021年3月7日)

2021.04.05
昇段レポート

「じゅ、19年ぶりです」
昨日の事のように思い出す、深夜に及ぶ掛け組手と異常な程のあの熱気。エアロビクスセンターで行われた2002年の昇段審査は、私を黒帯へと導いてくれた。

そして19年後の新たなる挑戦は、12月27日引っ越し当日1通のメッセージにより、動き始める。

「みかりん!来年3月昇段審査受けてみない?」
姉からの提案が既に決定事項だという事に、私はまだ気付いていなかった。
夫の転勤による14年ぶりの東京。
姉久美子は東京お茶の水支部の支部長となり、私は受審者リストに加えられていた。東京は早い。
展開が早い。

日曜日に設けられた特別稽古には、受審者4名だけでなくお茶の水支部上級者も参加した。
知っているはずの型は私の身体から遠く離れ、最前列で、もたつく姿に不安ばかりが膨らんでいった。
時には不甲斐なさから体調を崩し、後にそれは只の花粉症だと判明する…。
 
地道な努力により着実に力を付けていく鳥海さんにはその姿勢に刺激を受け、審査申し込みと同時に昇段レポートを書き上げるという天性の図々しさを見せる玉利さんには、果たして見習うべきなのかと頭を悩ませた。

アルコール・イコール・泉師範代。問題無しだと思われた彼は型部門にて時に頼りに、時にポカ仲間にと、その存在を見せつけた。
約2カ月の特別稽古を経てたどり着いた前日稽古。久々の総本部道場に高まる緊張感は、林田さんの登場により懐かしさと調和した。
受審者を温かく包み込む外舘師範からの「JKO昇段審査何年振り」との質問は時の流れを再確認するのに十分すぎるものであり、くりくり坊主の小学生だったすずりは共に弐段を受審する立派な青年に成長していた。

いよいよ迎えた審査当日。
張り詰めた空気の中で放つ緑代表の圧倒的なオーラは、更にその場を引き締めた。
気合いを入れたつもりがふわふわと浮いているような感覚は次第に落ち着き、腹に意識が戻り始める。

以降はもう全力という名の限界への挑戦だ。
体力に自信は無い。
技術もまだまだ未完成。そんな私にできる事は、ありのままを、全力で。
2次審査の組手では姉からの鋭い指示に助けられ、何とか最後まで動き続けることができた。

静寂の中の合格発表は、生涯忘れる事はないであろう。
 
大変な状況の中、会場の手配や準備をし受審の機会を与えていただいた事に深く感謝いたします。

背中を押してくれた姉、休日返上で協力してくれた仲間達、常に挑戦を応援してくれる夫と子供達には、これからの成長で恩返しをしよう。
 
沖縄で空手に出会い、総本部で空手の楽しさを知った。
愛知で山本師範の指導を受けるという貴重な経験を経て今、再び東京で姉と稽古する機会を与えられた。

ちっぽけな私の贅沢な空手人生は、この先どんな展開を迎えるのだろう。

「空手とは」問われて答えは浮かばぬけれど、この先ずっと、虜でいたい。押忍

 
※東京お茶の支部情報はこちらよりご確認下さい。


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