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二大イベントを終えて:緑健児代表メッセージ

2024.07.31
新極真会ニュース

 国内は湿気の多い猛暑真っただ中で、全国の道場では空手家が連日連夜汗びっしょりになって稽古に励んでいます。 二ヶ月ぶりに皆さまにメッセージさせていただきますが、健やかに充実した日々をお過ごしと思います。お変わりありませんでしょうか。

 5月に全日本フルコンタクト空手道選手権大会を終えたのち、7月20日、21日にカラテドリームフェスティバル2024国際大会と第1回空手チャンピオン・オブ・チャンピオンズを併催いたしました。ドリームは6年ぶりの国際大会とあって世界23の国と地域から338名の外国人選手をふくむ史上最多の3,755名が出場して種目別階級別国際選手権を競いました。 この世界のフルコンタクト空手界最大のメガイベントは、選手やそのご家族、先生や先輩といった関係者を含めると両日で3万人を超える方々が来場し、選手たちの激闘やそこに至る道のり、ご家族や各道場の同志たちとの努力や支援に感動を共有いたしました。幼年から壮年まで、老若男女の空手家が各々のストーリーをもって挑んだ一日一日、一瞬一瞬の稽古の集大成に心からの敬意を表します。

さて、このドリームと併催したのが第1回空手チャンピオン・オブ・チャンピオンズ(KCC)でした。これはフルコンタクト空手界からスター選手を輩出するもので、世界106の国と地域から厳選した男女各8名の強豪が賞金総額3000万円を懸けて戦うプレミアトーナメントです。質実剛健を信条とする武道空手家の平素の戦いの場を、色とりどりの光や心身に響き渡る音でその空間を埋め尽くし、空手の魅力を様々なアングルから切り抜き、その感性を創出して交錯させる映像や重厚感のある舞台群、特殊演出などに興奮を掻き立てられました。
また、先に触れた空手ドリームフェスティバルで優勝した182階級のチャンピオンズを中心に、試合を終えた選手や関係者が続々と会場に訪れ、たちまち超満員で立ち見も出るほどでした。

ジュニアユースのドリームチャンピオンズにとってこのKCCは、新しい夢への架け橋となったことでしょう。 こうした異空間で精一杯の戦いを繰り広げた選手の皆さんはよく頑張りました。まさにチャンピオン・オブ・チャンピオンズ。優勝した岡田侑己選手と鈴木未紘選手には心からの祝福を贈ります。そして、惜しくも準優勝にとどまったエヴェンタス・グザウスカス選手とブリジタ・グスタイタイテ選手は共にリトアニアから参戦してくれましたが、最後の最後まで勝負をあきらめない気持ちの強さにご来場の皆さんから惜しみない声援が寄せられたように見受けられました。

このプレミアトーナメントを裁く審判員には、歴代の世界チャンピオンを中心としたプレミアチームを編成しました。本大会の本格的準備を始めて緊急招集した若手審判員は、直前のドリームフェスティバルでのべ100試合以上の実地審判をしながら基準をすり合わせてKCCに臨みました。こうした本気の準備を積み重ねながら選手たちの頑張りに応える姿勢もチャンピオンズの誇りだと感じました。素晴らしい戦いに素晴らしいジャッジ。何もかもがプレミアムであったように見受けました。本大会に出場してくれた選手やコーチ、その他の関わっていただいたすべての方々に心からの感謝を申し上げます。

このようにドリームフェスティバルにみる規模感やKCCにみる頂上感、これまでの世界選手権にみる正真正銘の重厚感。 新極真会ではフルコンタクト空手のもつあらゆるアングルからその可能性を最大限に引き出し、引き上げていきたいと思います。 しかし、何よりそのステージに立つ選手の先進的な育成が不可欠となることは言うまでもありません。どうか、世界規模で最強の選手育成に取り組んでまいりましょう。

世界的に広がるフルコンタクト空手のムーブメントは、来年5月に東京で開催される第1回全世界フルコンタクト空手道選手権大会で、未知なるステージに突入します。 世界各地で本大会に向けた地区予選が活発に展開されてまいります。日本とヨーロッパに続いて、南太平洋でも開催が迫っています。南太平洋では、今期から新しく理事に就任されましたデビット・ジェイコブス師範がそのリーダーシップを発揮されることと思いますので、同地区の皆さんの協力をお願いいたします。 また、11月にはアジア、中南米でも一斉に予選が繰り広げられ、ベルギーでもヨーロッパ2次選抜戦が開催されます。

こうした予選に出場する選手の皆さんには、新極真会の威信を背負って、世界戦の切符を手に入れてほしいと思います。各国各地区連盟においても、この壮大なムーブメントの幹事役となる私たち新極真会が、この新時代の幕開けとなる本大会の頂点を極め、独占するという心意気を持って決戦の日に挑みたいと思います。

最後になりますが、5月30日に悲しいお知らせを受けました。 ハンガリーのアルパド・カルマー支部長が急逝されたと。しかも、アルパド師範が出席した全ヨーロッパ大会期間中に倒れたと聞きました。アルパド師範といえば、空手家としての実績のみならず、ジャーナリストとしての活躍が目覚ましく、ヨーロッパのみならず日本でもアルパド師範にカメラを向けられた方はたくさんいらっしゃると思います。あまりにも突然の訃報に言葉を失い、その事実が信じられませんでした。アルパド師範のご家族、そしてハンガリー支部の皆様のご心痛いかばかりか。 心より哀悼の意を表し、ご冥福を祈念いたします。アルパド師範、どうか安らかにお休みください。

引き続き、世界各地の支部長並びに関係者一同、一致協力してフルコンタクト空手の存在を国際スポーツ界に広めてまいりましょう。
押忍。
新極真会代表
緑 健児

カラテドリームフェスティバル2024国際大会・初日
カラテドリームフェスティバル2024国際大会・最終日
【KCC】第1回空手Champion of Champions


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