第7回世界ウエイト制大会直前特集2022年9月24-25日◎ポーランド・キエルツェ
The 7th World Karate Championship in Weight Categories in Poland 24th, 25th September 2022
ポーランド支部/173㎝、72㎏
全ヨーロッパ大会2021・2022重量級優勝
KWUヨーロッパ大会2021優勝
――自国開催となる世界ウエイト制まで、あと少しとなりました。
「世界ウエイト制大会の開催は、ポーランドにとって大きな名誉です。大会開催を全員が待ち望んでいました」
――ジエリンスカ選手にとって、世界ウエイト制大会はどのような大会ですか。
「私にとって、とても重要な大会です。稽古を始めた頃は、空手の世界にここまで関わるとは思いもしませんでした。世界ウエイト制大会は私の人生において、次の大きなチャレンジなので本当に待ちきれません」
――ポーランドはウクライナの難民も受け入れています。そんな状況下にも関わらず、関係者の尽力で開催が決定しました。どのような思いがありますか。
「どうしてこのようなことが起こったのか、いまだに信じられません。このような戦時下において、ポーランドやウクライナを支援する国の人たちを本当に誇りに思います。私はこれまで現地で闘っている多くのウクライナ人と会いました。すべてがいい方向で解決し、また彼らと会える日がくればと思っています」
――そんな中、今大会に向けてどのような稽古を積んでこられましたか。
「直近の全ヨーロッパ大会と同じ準備をしています。一日2回、一週間に6日行なっています。勝つための小細工や策略より、自分がよりよい選手になるために日夜努力し、すべてのスキルをさらに伸ばそうと考えています」
――世界各国から強豪選手がポーランドに集結します。
「全選手とも難しい相手になるでしょう。なぜなら今大会は世界大会であり、全員が素晴らしい選手だからです」
――優勝するために必要となるものは何になるでしょうか。
「世界ウエイト制大会で優勝する方法など私にはわかりません。できる限り闘うだけです。私にとって最も重要なのは、自分に自信を持つこと、試合場の上ですべてを出すことです」
――組手の中での、ご自身の長所を教えてください。
「組手での長所はいくつかありますが、同時にまだ磨かないといけない部分もあります。試合に向けて取り組んでいることは話せませんが、試合場の上で私のこれまでの努力を見せることができればと思います」
――前回大会の女子は日本代表選手が全4階級を制しましたが、日本人選手の強さはどこにあると思いますか。
「日本は空手母国ですし、多くの方々が日本人選手の強さを知っています。多くの選手はそれぞれのプランを持って対抗すると思いますが、もちろん日本人選手も私たちへの対抗策を考えているでしょう。試合では何が起こっても不思議ではないですから、戦術を練るのも難しいです」
――では最後に今大会への意気込みをお願いします。
「すべてにおいて充実した準備ができています。稽古こそ私の情熱であり、生きがいです。今大会を私の今後の人生に活かせる経験にしたいですね」