第7回世界ウエイト制大会直前特集2022年9月24-25日◎ポーランド・キエルツェ
The 7th World Karate Championship in Weight Categories in Poland 24th, 25th September 2022
ジョージア支部/166㎝、64㎏
第6回全世界ウエイト制大会軽量級準優勝
全ヨーロッパ大会2021・2022軽量級優勝
――今大会に向けて、どのような調整を行なってきましたか。
「稽古の経緯というのは難しいものです。私たちは一週間に6日稽古を行ないます。その上で、大会前の準備期間には山岳地帯で稽古を一日3回行ないます」
――コロナ禍の影響で、調整は簡単ではなかったと思います。
「コロナ禍では家や公園、オンラインで稽古を行なうことで体調維持を心掛けていました。2021年、コロナ禍での厳しい状況下、厳格な規制のもと母国・ジョージアで全ヨーロッパ大会が開催されました。我々は規制に従いつつ、多少の不便を感じながらも準備を進めました。競技のある生活、大会がようやく戻ってきたという事実がとても素晴らしく感じられたのを覚えています」
――世界ウエイト制大会も、一年の延期を経て無事に開催されることになりました。
「4年に一度の今大会は、すべての選手にとって大事な大会です。全選手が選抜を目指して努力し、出場権を勝ち取りました。出場選手は尊厳をもって母国を代表している選手たちばかりです」
――強豪選手が集結する中、ズィンチェンコ選手も全ヨーロッパ大会を連覇中です。好調の要因はどこにありますか。
「準備期間中は栄養面や稽古など、競技に特化した生活を送っています。稽古はとても重要で、コーチやチームにも感謝しています。選手にとって最も重要なのは目標そのもので、その目標に向けて尽力する際の家族のサポートや愛情もとても重要な要素になります」
――強烈な突きが印象的ですが、ご自身が考えるストロングポイントは何でしょうか。
「試合における私の長所は、耐久力と忍耐力です。相手を私の組手スタイルに引きずり込むことで、有利な展開に持ち込むことができます。ただ戦術上の駆け引きよりも重要なのが、決してあきらめない心です」
――前回準優勝の実績から、最終シードでの出場となります。
「驚かれるかもしれませんが、正直に答えると私はトーナメント表を気にしません。もっと言うなら大会前にトーナメント表を見ることさえしません。理由は対戦相手や次の試合について考えないようにするためです。そうすることで私は自由を感じ、試合前の気持ちが和らぐのです。世界大会に簡単な試合などありません。各選手が大会に向けて最高レベルの準備をしてきますし、最大の結果を出そうと努力します。私は対戦相手云々ではなく、実力を最大限に活かし最高の状態で大会に臨むことが最も重要だと考えています」
――前回大会は惜しくも準優勝でした。
「前回大会では長い時間をかけて一生懸命に準備して臨みました。可能な限り努力をして、どんな困難にも立ち向かい、どんな犠牲を払っても勝つと決めていました。最善を尽くしましたし、よく闘えたと思います。ただ最高の結果を得るためには、さらなる努力が必要だということでしょう。ですので、私は今大会に向けてさらなる努力を積んで臨みたいと考えています」